特定技能「介護」の制度概要
日本の介護業界は深刻な人手不足に直面しています。厚生労働省の推計によると、2025年度には約32万人の介護人材が不足するとされ、外国人材の活用は不可欠な状況です。
特定技能「介護」は、2019年に創設された在留資格で、介護施設での介護業務に従事することができます。技能実習「介護」や EPA(経済連携協定)に基づく介護福祉士候補者とは異なり、即戦力としての就労が期待される制度です。
対象となる業務は、身体介護(入浴・食事・排せつの介助など)と、これに付随する支援業務(レクリエーションの実施、機能訓練の補助など)です。訪問系サービスは対象外となっている点に注意が必要です。
介護分野の試験内容と合格基準
特定技能「介護」の取得には、以下の2つの試験に合格する必要があります。
1. 介護技能評価試験
介護の基本的な知識と技能を問う試験です。学科試験と実技試験で構成され、介護の基本、こころとからだのしくみ、コミュニケーション技術、生活支援技術などが出題されます。試験は国内外で実施され、多言語対応(英語、ベトナム語、インドネシア語など)しています。
2. 日本語能力試験
日本語能力試験(JLPT)N4以上、または国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の合格が必要です。さらに介護分野では、「介護日本語評価試験」にも合格する必要があります。この試験では、介護現場で使われる専門用語や表現の理解度を測ります。
免除の条件
技能実習2号を良好に修了した方は、これらの試験が免除されます。また、EPA介護福祉士候補者として4年間の在留実績がある方も免除対象です。
採用の流れとタイムライン
特定技能「介護」の採用は、以下のステップで進みます。
ステップ1:人材紹介会社への相談(1〜2週間)
信頼できる人材紹介会社に相談し、求人条件を整理します。介護分野の実績が豊富な会社を選ぶことが重要です。
ステップ2:候補者の紹介・面接(2〜4週間)
条件に合った候補者が紹介されます。オンライン面接では、日本語力、介護への意欲、性格適性を確認します。
ステップ3:雇用契約・ビザ申請(2〜4か月)
採用決定後、雇用契約書を作成し、在留資格認定証明書の交付申請を行います。審査には2〜4か月程度かかります。
ステップ4:入国・就労開始
ビザ取得後、入国し就労を開始します。事前に住居の確保、職場オリエンテーション、生活ガイダンスを準備しておきましょう。
| ステップ | 期間 | 主な作業 |
|---|---|---|
| 相談・求人整理 | 1〜2週間 | 人材紹介会社選定、求人条件整理 |
| 候補者紹介・面接 | 2〜4週間 | 面接、採用決定 |
| ビザ申請 | 2〜4か月 | 雇用契約、申請書類準備 |
| 入国・就労開始 | 2週間 | 住居確保、オリエンテーション |
費用の内訳と相場
特定技能「介護」の採用にかかる費用を整理します。
| 費用項目 | 相場 |
|---|---|
| 人材紹介料 | 30万円〜80万円 |
| ビザ申請費用 | 5万円〜15万円 |
| 登録支援機関費用(月額) | 2万円〜4万円 |
| 渡航費・住居確保 | 30万円〜60万円 |
| 介護研修費用 | 5万円〜20万円 |
初年度の総コストは100万円〜180万円が目安です。ヒトキワでは業界最安水準の費用体系で、この初期投資を大幅に抑えることが可能です。
介護施設での受け入れ体制の整備
外国人介護スタッフを迎えるにあたり、以下の体制整備が重要です。
1. やさしい日本語の導入
業務マニュアルや申し送り事項を、やさしい日本語で作成しましょう。専門用語にはふりがなを付け、写真やイラストを活用することで理解度が向上します。
2. メンター・バディ制度
日本人職員をメンターとして配置し、業務面・生活面の相談に応じる体制を作りましょう。週1回の定期面談も効果的です。
3. 介護技術の段階的な教育
入社直後から高度な介護を任せるのではなく、段階的にスキルを習得できるカリキュラムを用意しましょう。3か月、6か月、1年の目標を設定することが推奨されます。
4. 利用者・家族への説明
外国人スタッフの受け入れについて、利用者やそのご家族に事前説明を行いましょう。多くの場合、実際にケアを受けると好評価に変わります。
ヒトキワの介護人材支援
ヒトキワは介護分野の外国人採用に豊富な実績があります。
介護特化の人材プール
介護技能評価試験合格者、技能実習「介護」修了者を中心に、即戦力人材を多数確保しています。最短3営業日での候補者紹介が可能です。
介護日本語教育サポート
入社前のオンライン日本語研修、入社後の介護専門用語学習をサポート。11か国語対応のスタッフが、母語でのフォローアップも行います。
登録支援機関としてのトータルサポート
人材紹介から登録支援機関業務まで、ワンストップで対応。介護施設の負担を最小限に抑えながら、高い定着率(80%)を実現しています。
よくある質問
A. 特定技能は即戦力としての就労が前提で、転職も可能です。技能実習は技能移転が目的で、原則として転職はできません。特定技能は最大5年、2号移行で無期限の就労が可能です。
A. はい、特定技能「介護」の外国人スタッフは夜勤も可能です。ただし、入社直後は日勤のみで経験を積み、段階的に夜勤に移行することが推奨されます。
A. はい、特定技能で就労しながら介護福祉士の国家試験を受験できます。合格すれば「介護」の在留資格に変更でき、在留期間の制限なく就労可能になります。