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2025/09/01 お役立ち情報

JFT-Basicとは?試験日程や教材、レベル、過去問、合格率

「JFT-Basicってどんな試験?」
「合格率はどのくらい?」
「過去問や教材は?」

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)は日本語能力試験(JLPT)と同じように特定技能ビザなどの在留資格を取得するための要件を満たすときに使用される試験ですが、試験によって大きな違いがあります。

本記事では、JFT-Basicの試験概要や試験難易度、合格率、過去問などについて詳しく解説しますので、日本語能力を証明できる試験の取得を検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)とは?

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)は、日本での生活や就労を希望する外国人を対象に、日常生活に必要な日本語の基礎的なコミュニケーション能力を測定する試験です。

在留資格「特定技能1号」の申請要件として、日本語能力を証明する手段のひとつとして広く利用されています

▶︎日本語能力試験(JLPT)との違いをチェック

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)の試験概要

JFT-Basicの試験日程・試験形式・問題数・合格目安・受験料などの基本的な情報について詳しく紹介します。

試験日程

JFT-Basicは日本国内外で年間を通じて複数回実施されます。

最新の受験スケジュールは以下のとおりです。

テスト実施回テスト日程発表予約開始
2025年4月–5月テスト2月中旬4月上旬
2025年6月–7月テスト4月中旬5月下旬
2025年8月–9月テスト6月中旬7月下旬
2025年10月–11月テスト8月中旬9月下旬
2025年12月–2026年1月テスト10月中旬11月下旬
2026年2月–3月テスト12月中旬1月下旬
(出典:「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)2025(令和7)年度 テスト日程について」)

試験形式

コンピュータ・ベースド・テスティング(CBT)方式で、会場のPCを使い選択式問題を解答します。試験は4セクション構成で、終了後すぐに画面上で結果が表示されます。

問題数・試験時間

全体で約50問、試験時間は約60分です。文字・語彙、会話・表現、聴解、読解の4分野から出題され、生活場面に即した実用的な日本語力を測定します。

試験構成の詳細は以下のとおりです。

セクション出題数(目安)主な目的出題内容の例
文字と語彙約12問日常生活で使う日本語の文字・語彙の理解度を測る単語の意味や用法、漢字の読み方、適切な場面での語の使い方
会話と表現約12問会話に必要な文法や表現の正確さを評価会話文の空欄補充、場面に合う自然なフレーズ選択、丁寧さや言葉遣いの適切さ
聴解約12問音声でのやり取りや指示の理解力を測る挨拶や簡単な会話の理解、店・公共機関でのやり取り、アナウンスや指示の聞き取り
読解約12問文字情報から必要な内容を読み取る力を評価手紙やメッセージの内容理解、看板・掲示・案内文から情報を探す、簡単な文章の要点把握

合格点数の目安

250点満点中200点以上でCEFR A2レベル相当と判定されます。この判定を得ることで、在留資格「特定技能1号」の日本語要件を満たすことができます。

受験料

日本国内の受験料は税込7,000円前後で、会場により若干異なります。海外は国ごとに設定され、例としてベトナムでは約870,000VNDです。支払いはオンライン決済が主です。

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)の試験レベル・難易度

JFT-Basicの試験ではレベル区分はありません。

総合得点が判定基準点(250満点中200点)以上のとき、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の日本語能力」(A2レベル)があると判定されるという仕組みです。

A2レベルの具体的な日本語能力は以下のとおりです。

レベルCEFR A2
理解できること買い物、仕事、家族、住まいなど身近な話題の基本的な単語や表現
簡単な指示や案内、アナウンスの内容
日常でよく使うフレーズや短い文章の意味
できることの例スーパーや駅で場所や方法を尋ねる
職場で簡単な業務指示を理解し行動する
友人や同僚に短いメッセージやお礼を伝える
自分の経験や予定を簡単に説明する
合格基準250点満点中200点以上でA2レベル判定(特定技能1号の日本語要件を満たす)

ちなみに、特定技能ビザではJFT-Basicと同じように基準として使用されることのある「日本語能力試験(JLPT)」ではN4レベルに該当します。

▶︎日本語能力試験(JLPT)について詳しくチェックする

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)の合格率

JFT-Basicの合格率の目安は以下のとおりです。

区分合格率(目安)
全体平均(2019〜2021年海外実施9回分)約38.3%
最近の傾向(2020年9月以降)約40〜43%
インドネシア約42.6%
フィリピン約37.2%
ネパール約33.1%
カンボジア約23.7%
ミャンマー約53.4%
タイ約48.2%
モンゴル約47.8%
(出典:「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の実施状況と受験者像―CBT 予約時アンケートの分析―」)

試験の実施頻度が高いため、試験難易度の関わらず合格率はやや低めですが、実施頻度の低いミャンマー・タイ・モンゴルなどでは合格率が高い傾向にあります。

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)の過去問や教材

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)の過去問や教材について詳しく紹介します。

JFT-Basicの公式無料教材

JFT-Basicの公式無料教材は以下のとおりです。

種類内容リンク
公式サンプル問題本試験と同じ4セクション(文字・語彙/会話・表現/聴解/読解)の例題。解答・解説付き。国際交流基金公式サイト サンプル問題
学習のヒント試験の出題範囲や学習方法のアドバイス。生活場面別の練習例も掲載。国際交流基金公式サイト 学習のヒント
いろどり 生活の日本語CEFR A1〜A2レベル対応の無料オンライン教材。動画・音声・ワークシート付き。いろどり教材サイト

JFT-Basicの模擬試験

JFT-Basicの模擬試験は、「アスク出版 JFT-Basicオンライン模試」などが挙げられます。

本試験と同じCBT形式を採用しており、受験後すぐ採点・解説表示、練習モードと受験モードあるため効果的な勉強ができます。

JFT-Basicの過去問

JFT-Basicの過去問は公開されていませんが、公式の無料教材や模擬試験の内容とほぼ同じ形式で本試験では出題されます。

なかでも模擬試験は本試験とほぼ同じ環境で試験を受けられるので、効果的な試験対策できます。

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)に関するよくある質問

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)に関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q1.JFT-BasicとJLPTの違いは何ですか?

JFT-Basicは日本での生活・職場で必要な実践的日本語力を測定する生活面重視の内容、JLPTは日本語の総合的な理解力を測定(留学・就職・資格など幅広く活用)するために知識重視の内容が採用されているという違いがあります。

Q2.JFT-Basicの試験は中止されましたか?

JFT-Basicは不正事案が発生したことから2024年12月5日から試験の新規受付が停止されていましたが、現在は問題なく試験が行われています。(出典:国際交流基金「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)国内の実施及び新規予約の受付の再開についてのお知らせ」)

まとめ|特定技能ビザにJFT-Basicを活用しましょう!

本記事では、JFT-Basicの試験概要や試験難易度、合格率、過去問などについて詳しく解説しました。

JFT-Basicは特定技能ビザなどの要件を満たす資格としても使用されますので、在留資格の取得を考えている外国人労働者はJFT-Basicを有効活用できるように試験を受けてみることもオススメです。

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