在留カードを紛失したらどうなる？対処法や再発行方法を解説
在留カードをなくしてしまった場合、どうすればいいのか不安な気持ちになりますよね。
大切な在留カードの紛失はとても焦りますが、まずは落ち着いて行動することが大切です。
この記事では、在留カードをなくした場合の正しい対処方法を、初めての方にも分かりやすく解説しています。外国人社員の雇用や就労ビザに関するトラブルを回避するためのポイントとして、人材を扱う企業や担当者の皆様にもお役に立てれば幸いです。
在留カードがない！まずは落ち着いて確認
在留カードが見つからないことに気づいたら、最初はどうしたら良いか分からず、とても戸惑うと思います。しかし、焦らず落ち着いて対応することが、問題をスムーズに解決する最初のステップです。
紛失した時の正しい対応と探し方
在留カードをなくしたかもしれないと思ったら、まずは落ち着いて、いつもの行動範囲を振り返ってみましょう。
いつものカバンや財布の中、よく行くお店や施設はもちろん、通勤や通学で利用する電車やバスの中も丁寧に探してみることをおすすめします。それでも見つからない場合は、まずは最寄りの交番に紛失届を提出することが重要です。
この手続きを行うことで、カードの悪用を防ぎ、再発行に必要な書類を入手することができます。紛失届の提出は、今後の手続きを円滑に進めるためにとても大切です。
紛失に気づいてから14日を過ぎたらどうなる？
在留カードの紛失に気づいたら、原則として14日以内に再発行の手続きを申請することが法律で定められていますが、もしこの期限を過ぎてしまった場合でも、すぐに再発行の手続きをすれば大丈夫ですのでご安心ください。
特に罰則が適用されるケースは稀ですが、速やかに手続きを行うことが、不必要なトラブルを回避するための大切なポイントです。
在留カードは日本での在留資格を証明する重要なカードですので、紛失に気づいたら、時間が経ってしまっていても諦めず、早急に手続きを進めることが必要です。
在留カードの再発行手続きについて
在留カードの紛失が確定したら、次に待っているのが再発行の手続きです。この手続きを正しく理解し、必要な書類を揃えることで、新しい在留カードのスムーズな交付につながります。
在留カード再発行はどこでできる？
在留カードの再発行手続きは、お住まいの地域を管轄する出入国在留管理局で行うことができます。
例えば、東京には品川、大阪には南港に再発行の申請を受け付けているオフィスがあります。
地域によって申請場所や方法が異なる場合もあるため、ご自身の住んでいる場所の最寄りの出入国在留管理局の情報を、事前に公式サイトなどで確認しておくことがおすすめです。
必要な書類
再発行の申請には、いくつかの書類を準備する必要があります。出入国在留管理庁のウェブサイトでも確認できますが、主に以下の書類が必要になります。
- 申請書
- 顔写真
- 身分を証明できる書類（パスポートや運転免許証など）
- 在留カードを紛失したことを証明するための書類（警察署で発行される紛失届出証明書など）
これらの書類を全て揃えてから申請に行くと、手続きが非常にスムーズに進みます。
具体的な手続きの流れ・手順
在留カードの再発行手続きは、以下の3つのステップで進めることができます。
- STEP①： 最寄りの交番で紛失届を提出し、証明書を受け取ります。
- STEP②： 再発行に必要な書類を準備します。これらの書類は、出入国在留管理庁のウェブサイトで確認することができます。
- STEP③： すべての書類を持って管轄の出入国在留管理局に行き、申請を行います。
この流れを事前に把握しておくと、安心して手続きを進めることができます。株式会社スタッフのような人材紹介会社が提供するサポートサービスを利用するのも、トラブル回避の一つの方法です。
在留カード再発行にかかる費用と期間
在留カードの紛失による再発行には手数料はかかりませんが、交通費や写真代など、手続きのために必要となる費用は自己負担となります。
新しい在留カードが発行されるまでの期間は、混雑状況によって異なりますが、通常は申請当日に発行されることがほとんどです。
ただし、書類に不備があったり、手続きが複雑になったりする場合には、発行までの期間が長くなることもあります。
永住者や出国を予定している場合の注意点
在留カードの紛失は、在留資格によって特別な注意が必要になる場合があります。特に永住者や、海外への出国を予定している方は、それぞれの状況に合わせた正しい対処方法を理解しておくことが大切です。
永住者が在留カードをなくしたら
永住者の方にとって、在留カードは特別な意味を持つものです。
永住者の在留カードの紛失は、在留資格そのものに影響を及ぼすわけではありませんが、再発行の手続きは一般の在留カードと同様に、速やかに行う必要があります。
永住者の在留カード紛失に関する最新の情報は、出入国在留管理庁の公式サイトなどで確認しましょう。
在留カードを紛失したまま出国はできる？
在留カードがないまま日本を出国することは、原則としてできません。
在留カードは再入国許可の代わりになる役割も果たしているため、カードがない状態で出国すると、再び日本に戻ることができなくなってしまう場合があります。
そのため、出国を予定している場合は、必ず新しい在留カードの交付を受けてから出国することが、最も安全な方法です。
在留カードを紛失した状態で入国するには
もし海外で在留カードをなくしてしまった場合は、そのまま日本に入国することは困難です。
日本に戻るには、現地の日本大使館や領事館で、再入国のための手続きを行う必要があります。
この手続きには時間がかかることもありますので、海外渡航中に在留カードを紛失してしまった場合は、すぐに現地の日本大使館などに相談することが必要です。
紛失した在留カードが後で見つかったら？
再発行の手続きを進めた後に、なくしたはずの在留カードが見つかるというケースは少なくありません。この場合も、正しい対応をしないと予期せぬトラブルにつながる可能性があります。
紛失届を取り消す手続きについて
新しい在留カードが発行された後、古いカードが見つかった場合は、見つかった古いカードを速やかに出入国在留管理局に返納することが義務付けられています。
この手続きを怠ると、罰則の対象となる場合もありますので、注意が必要です。
紛失届の取り消しと古いカードの返納を同時に行うことで、手続きが完了します。
在留カードを2枚持っているどうなる？
再発行の手続きを終えた後に、なくしたはずの在留カードが見つかることはよくあるケースですが、新しいカードが発行された時点で、古い在留カードはすでに無効となっています。
もし古いカードが見つかっても、そのまま持っていることはできません。新しいカードを受け取ったら、見つかった古いカードは速やかに出入国在留管理庁に返納することが義務付けられています。
返納を怠ると、法律違反となり罰則の対象となる場合もありますので、必ず返納手続きを行いましょう。
在留カードの紛失に関するよくある質問
在留カードをなくしてしまった場合、様々な疑問が湧いてくることと思います。ここでは、在留カードの紛失に関するよくある質問とその答えをご紹介します。
Q1. 紛失届はどこに出せばいいですか？
在留カードを紛失した場合は、最寄りの交番または警察署で紛失届を出すことができます。出入国在留管理局での再発行申請には、この紛失届の証明書が必要になるため、速やかに済ませておきましょう。
Q2. 再発行手続きはオンラインでもできますか？
出入国在留管理庁では、一部の手続きにおいてオンラインでの申請を受け付けています。再発行もオンラインでできる場合がありますので、公式サイトで最新の方法をご確認いただくことをおすすめします。オンライン申請は、窓口での待ち時間を短縮できるという大きなメリットがあります。忙しい日々の中で、時間を有効に使いたい方にとって、とても便利な方法です。
Q3. 在留カードをなくした場合、何か罰則はありますか？
在留カードを紛失したこと自体に罰則はありません。しかし、紛失に気づいてから14日以内に再発行の手続きを行わなかった場合には、法律違反となり、罰金や懲役が科される可能性があります。また、在留カードを携帯していなかったり、提示を求められた際に拒否したりすることも、罰則の対象となる場合がありますので、注意が必要です。
Q4. 再発行中にアルバイトはできますか？
在留カードの再発行手続き中は、在留資格に変更はありませんので、引き続きアルバイトなどの就労活動を行うことができます。ただし、アルバイト先で在留カードの提示を求められた場合には、再発行を申請中であることを伝える必要があります。その際、交番で受け取った紛失届の控えなどを見せることで、採用担当者や雇用主も安心してくれます。
Q5. 永住者ですが、再発行には何が必要ですか？
永住者の方が在留カードを再発行する際も、基本的には一般の在留カードと同様の書類が必要になります。申請書、顔写真、そして紛失したことを証明する書類が必要です。特定技能や技能実習などで来日した外国人の皆さんが、永住資格を取得した後の手続きでも同様です。何か不明な点があれば、入管法の専門家や出入国在留管理庁の相談窓口に質問して確認するのが、最も確実な方法です。
まとめ
この記事では、在留カードを紛失してしまった場合の対処方法について、具体的なステップを交えて解説しました。在留カードの紛失は誰にでも起こり得ることで、外国人社員の雇用に関わる企業や、就労ビザを持つ本人にとって、大きな問題となり得ます。しかし、この解説記事を参考に落ち着いて正しい手続きを行えば、不必要なトラブルを回避し、新しいカードをスムーズに再発行できるでしょう。
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