在留カードの更新はオンラインでできる?配偶者の手続きについても!

在留カードの更新は、外国人の方が日本で生活する上でとても大切な手続きの一つですが、手続きのために何度も入管の窓口へ足を運ぶのは大変ですし、時間もかかりますよね。
しかし現在は、インターネットを利用したオンライン申請が可能になりました。このオンラインシステムを使えば、自宅にいながら、時間や場所に縛られることなく在留期間の更新手続きを進めることができます。
この記事では在留カードのオンライン更新について、必要な書類や詳しい方法を分かりやすく解説します。また、オンライン申請がおすすめな方や、よくある疑問点にもお答えしますので、ぜひ参考にしてください。
在留カードの更新はオンラインで可能

在留カードは、日本に住む外国人の方にとって、身分を証明する大切な在留カードです。
このカードの有効期限が切れてしまうと、在留資格を失い、日本に滞在し続けることが難しくなりますので、在留期間が満了する前に、必ず在留期間更新の許可申請を行う必要があります。
オンラインでの申請は、この手続きをインターネット上で完了させる便利な方法です。オンライン申請は、2019年から一部の方を対象に導入され、現在では多くの在留資格の方が利用できるようになっています。
そもそも在留カードの更新は必要?
在留カードの在留期間が満了日を迎える前に、在留期間更新の許可申請が必要です。
在留カードの在留期間が過ぎてしまうと、オーバーステイとなり、不法滞在とみなされてしまいますので、日本に在留する外国人は、在留カードの有効期限を常に確認しておくことが大切です。
特に、在留期間が短い方や、在留資格を変更したばかりの方は、有効期限をうっかり忘れてしまうことがないように注意してください。
期限が迫っている場合は、早めにオンラインシステムから在留期間更新の手続きを始めることをおすすめします。
在留カードのオンライン更新とは?
在留カードのオンライン更新とは、在留期間の更新許可申請を、インターネットを通じて入力し、必要な資料をアップロードして提出する方法です。
これにより、これまでのように入管の窓口まで出向く必要がなくなります。オンライン申請は、手続きの簡略化と時間短縮を実現する新しいサービスです。
オンラインシステムを利用するには、事前に利用者登録やマイナンバーカードなどの資料提出が必要ですが、これらの準備さえ整えば自宅のパソコンやスマートフォンから、いつでも在留期間更新の申請を行うことができます。
在留カードの更新はいつからできる?
在留カードの更新は、在留期間の満了日から3か月前から申請することができます。
例えば、在留期間が12月31日までの場合は、9月30日から申請が可能ですが、3か月の期間に余裕をもって在留期間更新の手続きを始めましょう。
オンライン申請の場合、入管の窓口に行く手間がないため、より早めに手続きを進めることができますので、在留カードの有効期限が迫っている場合でも、焦らずにオンラインシステムにログインして、在留期間更新の手続きを始めましょう。
在留カードの更新はオンラインでどのくらいかかる?
在留カードの更新にかかる時間は、オンライン申請か入管の窓口での申請か、在留資格や提出した書類の内容によって大きく異なります。
入館窓口の場合、入管の職員が書類や入力内容を確認するため、数日から数週間ほど審査に時間がかかりますが、入管の混雑状況にも左右されるため、正確な時間を予測することは難しいです。
しかしオンライン申請は、窓口での待ち時間がないため、入管に出向く時間を大幅に短縮できます。
配偶者の在留カードもオンラインで更新できる?

配偶者の在留カードも、オンラインで更新することができます。
配偶者ビザで日本に在留する外国人の方は、在留期間更新の許可申請をオンラインで完了させることが可能です。
オンライン申請は、ご自身の在留カードだけでなく、配偶者の方の在留カードの更新もまとめて行うことができるため、ご夫婦で日本に在留している方には特におすすめです。
配偶者のオンライン申請に必要なこと
配偶者のオンライン申請には、ご本人の在留カード情報や在留資格、パスポート情報などの入力が必要です。
また、配偶者在留資格更新の許可申請には、婚姻関係を証明する書類や、日本での生活状況を示す書類をデータとしてアップロードしなければなりません。
具体的には、戸籍謄本や住民票、所得証明書などが必要になります。
これらの資料を事前に準備しておけば、オンラインシステムでの入力もスムーズに進めることができます。
配偶者との同時申請は可能?
ご夫婦で在留期間更新の申請を行う場合、オンラインシステム上で同時に申請することが可能です。
配偶者の在留カードの更新を、ご自身の在留カードの更新と合わせて行うことができるため、手続きの手間が省けます。
同時申請を行う際は、在留期間更新許可申請に必要な書類を、ご夫婦それぞれの分を用意する必要があります。
夫婦の在留資格が同じである場合でも、個別に入力や書類の提出が必要となりますので、オンラインシステムの画面の指示に従って、間違いのないように入力を進めてください。
在留カードをオンライン更新するメリット

在留カードのオンライン更新は、多くのメリットがあります。まず、入管の窓口まで行く手間と時間が省けることが最大の魅力です。また、24時間いつでも申請手続きができるため、忙しい方でも自分の都合に合わせて手続きを進めることができます。
①役所に行く時間と手間が省ける
在留カードの更新手続きのために入管の窓口に行くには、多くの時間と手間がかかります。
特に入管は混雑していることが多く、長時間待つ必要がありますが、オンライン申請を利用すれば、入管の窓口へ行く必要がなくなり、窓口での待機時間を気にする必要がありません。
申請の完了までをすべて自宅でオンラインで手続きできるため、仕事や学業で忙しい方には大きなメリットです。
②24時間いつでも申請可能
入管の窓口は開庁時間が限られていますので、仕事の都合で平日の日中に入管に行くことが難しい方も多いでしょう。
しかし、在留期間更新のオンライン申請は、24時間365日いつでも手続きが可能ですので、深夜や早朝、祝日でも、自分の都合に合わせて在留カードの更新手続きを進めることができます。
この柔軟な対応は、忙しい外国人の方にとって非常に便利です。
③必要書類を事前に確認できる
入管の窓口で申請する際は、必要な書類を揃えて持っていく必要がありますが、書類に不備があると、申請を受け付けてもらえず、また出直す必要が出てきます。
オンラインシステムでは、申請に必要な書類を画面上で事前に確認できますし、在留カードの更新申請画面の指示に従って書類をアップロードするため、書類の漏れを防ぐことができます。
これにより、申請の不備による手続きの遅延を防ぐことができ、スムーズな手続き完了が期待できます。
在留カードをオンライン更新するときの注意点

在留カードのオンライン更新は便利な方法ですが、いくつか注意すべき点があります。在留カードのオンライン更新は、入管庁が提供する在留申請オンラインシステムを利用して行います。このシステムの使い方や注意点を事前に把握しておくことで、スムーズに申請を進めることができます。
①在留申請オンラインシステムへのログイン方法
在留申請オンラインシステムを利用するには、利用者登録が必要です。
登録完了後に発行されるIDとパスワードを使ってログインします。利用者登録は個人でも機関でも可能です。企業や行政書士事務所などの所属機関を通じて申請を代行してもらう場合には、所属機関のIDとパスワードを使ってログインします。
在留カードのオンライン更新を自分で行う場合には、個人での利用者登録を行いましょう。
②申請内容を間違えた場合の対処法
オンライン申請の入力内容に間違いがあった場合、入管の職員からメールや電話で修正の依頼が来ることがあります。
申請完了後に内容に誤りを見つけたら、入管の担当職員に早めに連絡することが大切です。
在留カード更新の申請内容に不備があると、審査が遅れたり、不許可になったりする可能性があります。申請完了画面を印刷したり、スクリーンショットを撮るなどして、申請内容を保存しておくと、後で確認することができます。
③申請後に在留カードの期限が切れたら?
在留期間更新許可申請を提出後、審査中に在留カードの期限が切れてしまった場合でも、日本に滞在することは許可されますが、これは入管が審査中の間、在留期間が自動的に延長されるためです。
審査中に在留カードの期限が切れたことを心配する必要はありませんし、在留期間の満了日を過ぎても、在留カード更新申請中であることを証明する書類を持っていれば、不法滞在にはなりません。
在留カードのオンライン更新に必要なもの

在留カードのオンライン更新には、いくつかの必要なものがあります。申請手続きをスムーズに進めるために、事前に準備しておきましょう。
在留カード更新の必要書類は?
在留カード更新の必要書類は、在留資格や申請者の状況によって異なります。
基本的な書類としては、パスポート、在留カード、顔写真が必要です。その他、所属機関からもらう書類や、所得を証明する書類などが必要になります。
これらの書類は、スキャンするか写真を撮って、データ化してアップロードします。申請前に在留カード更新に必要な書類をすべて揃えておきましょう。
オンライン申請にはPC環境が必須?
在留カードのオンライン申請には、パソコンやスマートフォンからアクセスできるインターネット環境が必須です。また、書類をスキャンするためのスキャナーや、写真を撮るためのカメラも必要です。
申請画面の入力をスムーズに行うために、パソコンを利用することをおすすめします。スマートフォンでも申請は可能ですが、入力や書類のアップロードが少し難しいかもしれません。
申請に必要なID・パスワードの取得方法
在留カード更新のオンライン申請には、在留申請オンラインシステムのIDとパスワードが必要です。
個人で申請する場合、マイナンバーカードなどの本人確認書類を使って利用者登録を行い、IDとパスワードを取得します。
所属機関を通じて申請する場合、所属機関が事前に利用者登録を行い、申請者にIDとパスワードを発行します。
在留カードオンライン更新の手順

在留カード更新のオンライン申請の手順を、5つのステップに分けて解説します。事前に準備することを確認して、スムーズな手続きを進めましょう。
STEP①: 申請者情報の入力
在留申請オンラインシステムにログインし、在留期間更新許可申請を選択します。画面の指示に従い、氏名、生年月日、国籍、パスポート情報などの個人情報を入力します。在留カードの番号や有効期限なども正確に入力する必要があります。入力内容に誤りがないかしっかり確認しましょう。
STEP②:必要書類のアップロード
在留期間更新に必要な書類をスキャンするか写真を撮って、データ化してアップロードします。書類はJPEGやPDFなどの指定された形式でアップロードする必要があります。書類の画像が不鮮明だったり、一部が切れていたりすると、審査が遅れる原因になりますので、注意してアップロードしましょう。
STEP③:申請内容の確認と送信
入力した情報とアップロードした書類を再度確認します。間違いがないことを確認したら、申請を送信します。送信が完了すると、完了画面が表示されます。申請完了後、申請内容を変更することはできませんので、送信する前にしっかり確認することが大切です。
STEP④:審査完了を待つ
在留期間更新許可申請の審査期間は、オンライン申請か窓口申請かにかかわらず、数週間から数か月かかることがあります。在留資格や入管の混雑状況によって異なります。審査中、在留期間が満了日を過ぎても在留期間は延長されるので安心してください。審査が進むと、入管からメールなどで連絡が来ます。
STEP⑤:審査完了後の手続き
在留期間更新許可申請の審査が完了すると、入管から通知が届きます。新しい在留カードを受け取るために、指定された入管の窓口に出向く必要があります。新しい在留カードを受け取る際には、古い在留カードとパスポート、手数料納付書を持参しましょう。オンライン申請では、在留カードの交付まではできません。
在留カードをオンライン更新できないケース

在留カード更新のオンライン申請は便利ですが、すべての外国人が利用できるわけではありません。オンライン申請ができないケースを事前に確認しておきましょう。
どんなときにオンライン申請できない?
在留カード更新のオンライン申請ができないケースとして、在留資格が「特定技能」や「技能実習」など、一部の在留資格に限られていることがあります。
また、在留資格更新許可申請の目的が就労や留学以外で、特別な書類の提出が必要な場合もオンライン申請ができないことがあります。
在留カードの有効期限を大幅に過ぎてしまった場合も、オンライン申請ができない可能性があります。
オンライン申請がおすすめなのはどんな人?
在留カード更新のオンライン申請は、入管の窓口が遠い、平日に時間が取れない、書類の準備を自宅で済ませたいなど、時間と手間をかけずに手続きを進めたい方に特におすすめです。
また、在留期間更新許可申請の内容に不安がある方は、行政書士などの専門家に相談して、オンライン申請の支援を受けることもできます。
在留カードのオンライン更新に関するよくある質問
在留カードのオンライン更新に関するよくある質問をQ&A形式で回答していきます。
Q1. 在留カードの更新にかかる費用は?
在留カード更新の許可申請が許可された場合、4,000円の手数料が必要です。この費用は、新しい在留カードを受け取る際に、手数料納付書に収入印紙を貼り付けて支払います。オンライン申請の段階では、費用はかかりません。
Q2. 申請後に在留カードの有効期限が切れたらどうなる?
在留カード更新の許可申請を行えば、在留期間は審査中も自動的に延長されます。このため、在留期間が満了日を過ぎても不法滞在にはなりません。在留カード更新の申請が完了すると、申請中であることを証明する書類が発行されるので、大切に保管してください。
Q3. 審査中に仕事を変えたらどうすればいい?
在留カード更新の審査中に仕事を変えた場合、新しい所属機関の情報を入管に届け出る必要があります。在留資格によっては、オンラインで届け出が可能な場合もあります。詳しくは、在留申請オンラインシステムや、入管の窓口に確認しましょう。
Q4. 申請内容を間違えたらどうすればいい?
在留カード更新の申請内容に間違いがあった場合、申請完了後に訂正することはできません。申請内容の不備があると、審査が遅れたり、追加の書類を求められたりすることがあります。申請を送信する前に、入力内容を再度しっかり確認しましょう。
まとめ
在留カードの更新は、日本で在留する外国人にとって、非常に重要な手続きです。
在留カードの有効期限が切れる前に、必ず在留期間更新許可申請を行ってください。
在留申請オンラインシステムを利用すれば、役所に行く時間を大幅に短縮でき、24時間いつでも手続きを進めることが可能です。しかし、在留カード更新のオンライン申請は、すべての在留資格で利用できるわけではありませんので、、オンライン申請が可能かどうか、そして、必要な書類や手続きの流れを、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
ご自身の在留資格と状況を踏まえ、オンライン申請を活用して、スムーズな在留カード更新を目指しましょう。もし、手続きに不安がある場合は、行政書士などの専門家に相談することも一つの選択肢です。
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