在留資格

在留カードが更新できない!?不許可理由や再申請のポイントを解説

在留カードの更新申請を出したものの、残念ながら不許可の通知を受け取ってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。

突然のことで戸惑い、今後の生活に大きな不安を感じている方も多いと思いますが、不許可処分は日本での在留を諦めるべき最終的な処分ではありません。

在留カードの更新申請が不許可になるのには、かならず原因がありますので、その理由を正確に知って、正しい対応をすることで、再申請で許可を得られる可能性は十分にあります。

この記事では、更新不許可になる主な理由や具体的な事例、そして再申請を成功させるための具体的なポイントについて、わかりやすく解説しています。

在留カードの更新が不許可になる理由とは?

在留カードの更新が不許可になったと聞くと、とても不安になってしまいますよね。

ですが、なぜ不許可になったのかという原因を知ることが、次の対応を考えるうえでとても重要な第一歩になります。

不許可の理由を深く知ることで、再び許可を得るための対策を具体的に準備することが可能です。

ここでは在留カードの更新申請で不許可になる主な原因やよくある事例についてご紹介していきます。

①在留カードを更新したから

在留カードの更新申請が不許可になる原因の多くは、在留期間中の活動状況にあります。

たとえば、許可された在留資格の活動をきちんと行っていなかった場合や、法律に違反する行為があった場合などです。

また、税金や健康保険料を納めていなかったり、収入が不安定で日本での生活を安定して送れないと判断されたりすることも不許可の理由になります。

②在留資格を変更したから

在留資格の変更申請が不許可になることもあります。

たとえば、留学ビザから就労ビザへ変更する場合、新しい仕事が就労ビザの要件を満たしていなかったり、会社の経営状況が不安定であったりすると不許可になる場合があります。

過去の在留状況だけでなく、変更後の活動内容も厳しく審査されることを知っておく必要があります。

③経済的な問題や収入の不安定さがあるから

在留カードの更新申請では、日本での生活が安定しているかどうかがとても重要になります。

これは、ご自身の収入が安定しているか、十分な貯金があるかなど、経済的な状況によって判断されます。安定した収入がないと、今後の生活が困難と判断されるため、不許可になる原因の一つとなります。

また、扶養者がいる場合は、その方の経済状況も審査の対象になります。

④法律違反や公的義務の不履行があるから

過去の法律違反も不許可になる大きな原因です。

例えば、軽微な交通違反でも、繰り返している場合は問題視されることがあります。さらに、税金や年金、健康保険料などの公的な義務をきちんと果たしているかどうかも厳しく確認されます。

これらの支払いを怠っていたり、未納が続いていたりすると、日本で生活する上での信頼性が低いと判断され、不許可につながることがあるのです。

在留カードの更新が不許可になった事例

在留カードの更新が不許可になる理由は多岐にわたります。

理論的な理由を知ることも大切ですが、実際にどのような事例で不許可になったのかを知ることで、ご自身の状況と照らし合わせることができます。

ここでは、特定の在留資格について、不許可になった具体的な事例をいくつかご紹介いたします。これらの事例からご自身の申請における注意点を知って、今後の手続きに活かしてください。

①過去の在留歴と就労状況が原因の事例

過去にオーバーステイをしてしまっていた外国人の方が、その後に在留期間の更新を申請して不許可となった事例があります。また、在留資格で許可された就労内容と実際の仕事が異なっていた場合や、規定外の就労を行っていた場合も不許可の原因となる場合があります。

出入国在留管理庁は、過去の在留状況を厳しく審査しますので、現在の状況が良くても過去に問題があった場合は不許可になることがあるのです。

②申請書類の不備や虚偽申告が原因の事例

在留カードの更新申請を行う際、提出する書類に不備があったり、記載内容に事実と異なる情報があったりすると、不許可処分となる事例が多々あります。

たとえば、収入を過大に申告したり、虚偽の雇用証明を提出したりするような場合です。

たとえ悪意がなかったとしても、間違いや不備は不許可の原因となるため、申請前には提出書類を細かく確認する注意が必要です。

③家族関係や生活実態が不明確な事例

配偶者ビザの更新申請の場合、夫婦としての生活実態が確認できないことが不許可の原因となることがあります。

たとえば、長期間にわたる別居が続いていたり、SNSなどで別々の生活をしているような投稿が見つかったりする事例です。

在留期間の更新を許可してもらうためには、夫婦で協力して、日常生活が確認できる証拠を提出することが大切です。

不許可の知らせが届いた人が知っておくべきこと

在留カードの更新が不許可になったという通知は、とても大きなショックで、今後の対応に不安を感じてしまうことでしょう。

しかし、不許可になった場合でも、まだ日本での在留を諦める必要はありません。この不許可処分は再申請や異議申し立てによって覆る可能性が十分にあります。

まずは冷静に、不許可の通知を受け取ったあとに取るべき行動と、今後の手続きについて確認していきましょう。

不許可のハガキが届いたらまず確認すべきこと

不許可のハガキが届いたら、まず確認すべきことは、ハガキに記載されている「不許可になった理由」です。

出入国在留管理庁のウェブサイトにも掲載されていますが、不許可の理由は個々のケースによって様々です。

そして、その不許可の理由を具体的に把握することが、次の手続きを進める上でもっとも重要なことです。

ハガキに書かれた指示に従い、指定された出入国在留管理庁の事務所に出向いて、担当官から不許可の詳しい説明を受けるようにしましょう。

今後の手続きと取るべき行動の正しい手順

不許可になった場合、不許可になったことを知らせるハガキが届いてからすぐに日本を去らなければならないわけではありません。

不許可の通知後、特定活動という在留資格の交付を受けることで、一定期間日本に留まることができます。

この期間内に、不許可の原因を解消し、再申請を行うことが可能です。また、再申請以外にも、異議申し立てという別の対応も検討できます。

一人で悩まずに、まずは行政書士などの専門家にも相談することも選択肢の一つです。

【在留資格別】更新が不許可になる原因と対策

在留カードの更新不許可は、在留資格によって特に注意すべき点が異なります。ここでは、多くの方が該当する配偶者ビザや留学ビザについて、不許可になる原因と、適切な対応方法をご紹介します。ご自身の在留資格に合わせて確認し、不許可を回避するための準備を進めてください。

配偶者ビザの更新が不許可になる原因と対策

配偶者ビザの更新で不許可になる原因として多いのは、結婚の実態が確認できないと判断される場合です。

たとえば、夫婦の収入が不安定であったり、別居期間が長かったりする場合に、偽装結婚を疑われることがあります。

対策としては、夫婦関係の真実性を証明するために、家計の記録や日常のやり取りが分かる写真などを豊富に準備することが大切です。

これらの書類は、出入国在留管理庁への申請時に提出します。

留学ビザの更新が不許可になる原因と対策

留学ビザを更新する場合、学校の出席率が最も重要視されます。

出席率が低い場合は不許可となる原因になりやすいです。また、留学ビザにはアルバイトの時間に制限があります。

規定時間を超える就労は、不許可の原因となるので注意が必要です。

対策としては授業に真面目に出席し、アルバイトの時間をきちんと守ることが重要となります。

また、病気などで学校を欠席した場合は、診断書などを提出してその理由を明確にすることが大切です。

定住者ビザの更新が不許可になる原因と対策

定住者ビザの更新が不許可になる原因として、税金や年金、健康保険料の未納が挙げられます。

これらの支払いは、日本での安定した生活を送る上で欠かせない義務とされています。

対策としては、これらの公的な支払い義務をきちんと果たすことが何よりも大切です。

また、交通違反や犯罪歴など、過去に法律に違反した経歴がある場合も不許可の原因となることがあります。

在留カードを再申請して許可を得るには?

在留カードの更新が不許可になった場合でも、再申請を行うことで許可を得られる可能性は十分にあります。不許可の原因を的確に把握し、その原因を解消するための準備をしっかり行うことが大切です。

ここでは、再申請を成功させるための具体的なポイントと、専門家に相談するメリットについて解説します。

再申請で許可をもらうために必要なポイント

再申請で許可を得るためには、不許可になった原因をきちんと解消することが何よりも大切です。

出入国在留管理庁から不許可の理由を聞き出し、不足している書類や証拠を丁寧に集めます。

たとえば、収入が不安定で不許可になった場合は、雇用契約書や給与明細を提出し、収入が安定していることを証明します。

また、専門的な知識を持った行政書士に相談して、再申請書類の作成を依頼することも有効な手段です。

一人で悩まず専門家に相談するメリット

在留カードの更新不許可という処分は、自分ひとりで解決しようとするととても難しい場合があります。

なぜなら、不許可になった原因を正確に分析し、再申請に必要な書類を完璧に揃える必要があるからです。そのような場合、行政書士などの専門家へ相談することをおすすめします。

専門家は、過去の事例や法務省の審査基準を熟知しており、あなたの状況に合わせた最適な対応策を提案してくれます。

在留カードの更新に関するよくある質問

在留カードの更新手続きについては、多くの方が様々な疑問や不安を抱えています。ここでは、在留カードの更新に関してよく寄せられる質問について、簡潔にお答えしていきます。

Q1. 在留カードの更新はいつからできますか?

在留期間の満了日の3ヶ月前から申請が可能です。早めに準備を始めることで、書類の不備があった場合でも対応する余裕が生まれます。混雑状況によっては審査に時間がかかる場合もあるため、余裕をもって手続きをすることが非常に大切になります。

Q2. 更新申請中に日本国外へ出国できますか?

更新申請中でも日本国外へ出国することは可能です。しかし、日本に戻る際には「みなし再入国許可」が必要になります。これは、出国時に在留カードを提示することで再入国の意思表示をするものです。再入国許可を得ずに日本を出国してしまうと、在留資格が失効してしまうので十分な注意が必要です。

Q3. 申請に必要な書類はどこで確認できますか?

申請に必要な書類は、出入国在留管理庁の公式ウェブサイトで確認することができます。「在留資格別必要書類一覧」といったページで詳しく掲載されています。在留資格の種類や更新の理由によって必要書類が異なるため、必ずご自身の在留資格に合わせて確認してください。

Q4. 更新手続きの費用はどれくらいかかりますか?

在留期間の更新手続きにかかる費用は、審査が通り新しい在留カードを受け取る際に、4,000円分の収入印紙を支払う必要があります。これは、申請時に支払うものではなく、許可が下りてから交付を受けるときに納付するものです。

Q5. 許可が下りるまでにどれくらいかかりますか?

申請から許可が下りるまでの審査期間は、個々のケースによって異なりますが、一般的には数週間から数ヶ月程度かかります。書類に不備があったり、審査が慎重になる場合などは、さらに時間がかかることもあります。審査期間中は、在留カードを携帯することが大切です。

まとめ

在留カードの更新が不許可になったとしても、まずは冷静に、そして前向きに対応することが大切です。

不許可になった理由を正確に把握し、適切な対応をとることで、再申請で許可を得られる可能性は十分にありますので、不許可の通知は決して日本での在留を諦めるべき最終的な処分ではありません。

不許可の理由を正確に知ること、そして次の一歩を考えることが、日本での在留を続けるための最も重要な行動です。

一人で悩まず、周囲の人や行政書士などの専門家に相談することで、不安を解消し、適切な対応を準備することができます。再申請を成功させるためには、不許可の原因を解消し、説得力のある書類を揃えることが鍵となります。

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