【2025年最新】日本語能力試験とは?合格率や申込方法、過去問

「日本語能力試験って何?」
「試験の日程を知りたい」
「合格率を知りたい」
在留資格の取得を目指す外国人労働者にとって、日本語能力の証明となる「日本語能力試験(JLPT)」は重要な試験のひとつです。
とはいえ、難易度が5段階に分かれていることから試験日程や申込、合格率などをそれぞれ調べる必要があり、情報が混同してわかりにくいと感じることも多いでしょう。
そこで本記事では、日本語能力試験の試験日程や申込方法、合格率などについて詳しく解説しますので、日本語能力試験の取得を目指している方はぜひ最後まで読んでみてください。
日本語能力試験(JLPT)とは?

日本語能力試験(JLPT)は、国際交流基金と日本国際教育支援協会が共催し、日本語を母語としない人の日本語力を測定・認定する国際的な試験です。
試験のレベルはN1〜N5の5段階に分かれており、「話す・聞く」よりも「読む・聞く」という能力が重視される傾向にあります。
日本での就職や進学にも使用されることがありますが、在留資格(特定技能ビザなど)の申請において日本語力を証明するための要件に定められていることから、外国人労働者の数多くが取得する資格としても知られています。
日本語能力試験(JLPT)の基本情報

日本語能力試験(JLPT)のなどの基本情報について詳しく紹介します。
試験日程・スケジュール
日本語能力試験(JLPT)は、原則として年2回(7月と12月)に実施されます。
試験日程(2025年) | ・第1回:2025年7月7日(日) 申込期間:2025年3月24日(月)〜4月17日(木) 結果通知:2025年8月下旬 ・第2回:2025年12月7日(日) 申込期間:2025年8月26日(火)〜9月18日(木) 結果通知:2026年2月上旬 ※午前(N1・N2)、午後(N3〜N5)で実施 |
2025年度の試験は12月7日しか残されていませんので、申込期間に間に合うように申請しましょう。
試験会場
日本語能力試験(JLPT)の試験は日本会場と海外会場の両方で行われます。
日本語能力試験は全国47都道府県で実施されます。
申込時に希望する地域を選択しますが、具体的な会場名は試験約1か月前に送付される受験票で案内され、応募者数が多い場合は、希望地域ではなく隣接する都府県の会場になることもあります。
海外会場は、国際交流基金と現地の実施機関が共同で運営しています。
都市によっては年1回のみの実施となる場合があるため、受験を希望する場合は事前に実施回数や日程を確認することが大切です。
申込方法

日本語能力試験(JLPT)の申込方法を国内と海外の両方のケースで紹介します。
申込方法(国内) | STEP 1|MyJLPTに登録 初めて受験する場合は、公式サイトで「MyJLPT」アカウントを作成 氏名・住所・連絡先などの基本情報を入力 顔写真データ(JPEG形式)をアップロード STEP 2|試験申込開始を待つ 年2回(7月・12月実施)に合わせて申込期間が設定 申込開始日は公式サイトやメール通知で確認 STEP 3|申込情報を入力 希望する試験回(7月または12月)とレベル(N1〜N5)を選択 受験地(都道府県)を選択 ※応募状況により隣接都府県になる場合あり STEP 4|受験料の支払い 受験料:7,500円(税込) 支払い方法:クレジットカード/コンビニ払い/Pay-easy STEP 5|申込完了メールを確認 支払い完了後、登録メールアドレスに申込完了通知が届く MyJLPTのマイページでも申込状況を確認可能 STEP 6|受験票の受け取り 試験約1か月前に郵送 会場名・集合時間・持ち物などが記載 STEP 7|試験当日 受験票と本人確認書類を持参 指定された会場・時間に集合 |
申込方法(海外) | STEP 1|試験実施都市と回数を確認 国際交流基金(Japan Foundation)または現地実施機関の公式サイトで、試験実施都市・日程・回数を確認 都市によっては年1回のみの実施の場合あり STEP 2|申込期間をチェック 国や都市ごとに申込開始日・締切日が異なる 公式サイトや現地案内で最新情報を必ず確認 STEP 3|申込方法を確認 多くの国ではオンライン申込フォームを利用 一部地域では郵送や窓口申込が必要な場合もあり 顔写真データや身分証明書の提出が求められることが多い STEP 4|受験料の支払い 受験料は国・通貨によって異なる 支払い方法もクレジットカード、銀行振込、現地決済など国ごとに異なる STEP 5|申込完了通知を受け取る メールまたはマイページで申込完了を確認 必要に応じて申込控えを保存 STEP 6|受験票の受け取り 試験約1か月前に郵送またはメールで送付 会場名・集合時間・持ち物が記載されている STEP 7|試験当日 受験票とパスポートなどの本人確認書類を持参 ※指定された会場・時間に集合申込期間・受験料・支払い方法は国ごとに異なるため、現地情報を必ず確認。 |
N1〜N5のレベルの違い
日本語能力試験(JLPT)のN1〜N5のレベルの違いは以下のとおりです。
レベル | 難易度 | 認定の目安 | できることの例 | 学習時間の目安 |
---|---|---|---|---|
N1 | ★★★★★ 最難関 | 幅広い場面で高度な日本語を理解できる | 新聞の論説・評論の読解、講義やニュースの詳細理解 | 約900時間〜 |
N2 | ★★★★☆ 高 | 日常+幅広い場面の日本語を理解できる | 新聞記事や解説文、自然なスピードの会話理解 | 約600時間〜 |
N3 | ★★★☆☆ 中 | 日常的な日本語をある程度理解できる | 新聞見出しの把握、やや速い会話の理解 | 約450〜500時間 |
N4 | ★★☆☆☆ 初中級 | 基本的な日本語を理解できる | 簡単な文章やゆっくりした会話の理解 | 約300時間〜 |
N5 | ★☆☆☆☆ 入門 | 基本的な日本語を少し理解できる | あいさつ、短い会話、簡単な文章の理解 | 約150時間〜 |
日本語能力試験(JLPT)の合格点数・合格率

日本語能力試験(JLPT)の合格点数・合格率をそれぞれ紹介します。
日本語能力試験(JLPT)のレベルごとの合格点数
レベル | 総合合格点(満点180) | 得点区分の基準点 |
---|---|---|
N1 | 100点以上 | 言語知識 19/60、読解 19/60、聴解 19/60 |
N2 | 100点以上 | 言語知識 19/60、読解 19/60、聴解 19/60 |
N3 | 95点以上 | 言語知識 19/60、読解 19/60、聴解 19/60 |
N4 | 90点以上 | 言語知識+読解 38/120、聴解 19/60 |
N5 | 80点以上 | 言語知識+読解 38/120、聴解 19/60 |
日本語能力試験(JLPT)の合格率の目安
年度 | レベル | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
2024 | N1 | 244,694 | 75,595 | 31.1% |
N2 | 368,759 | 130,981 | 35.6% | |
N3 | 391,730 | 147,336 | 37.6% | |
N4 | 339,259 | 128,984 | 38.0% | |
N5 | 126,547 | 62,930 | 49.7% | |
2023 | N1 | 241,961 | 78,528 | 32.5% |
N2 | 309,382 | 124,677 | 40.3% | |
N3 | 300,937 | 117,212 | 38.9% | |
N4 | 297,744 | 110,427 | 37.1% | |
N5 | 115,411 | 55,940 | 48.5% | |
2022 | N1 | 170,817 | 52,028 | 30.5% |
N2 | 200,212 | 70,636 | 35.3% | |
N3 | 165,947 | 73,036 | 44.0% | |
N4 | 163,083 | 69,121 | 42.4% | |
N5 | 87,895 | 43,766 | 49.8% |
年度によって合格率は異なるケースが多いですが、最難関レベルのN1に関しては毎年合格率が30%〜33%ほどに安定しており、難易度の差は見られません。
日本語能力試験(JLPT)に関するよくある質問
日本語能力試験(JLPTに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Q1.日本語能力試験(JLPT)のN1は日本人レベルになりますか?
日本語能力試験(JLPT)の最高難易度であるN1は日本人と同じくらいのレベルとされています。
N1ではビジネスレベルまで習得できるため、日本で働くうえで日本語に困ることはほとんどなくなるでしょう。
まとめ|自分にあったレベルの日本語能力試験(JLPT)を受験しましょう。
本記事では、日本語能力試験(JLPT)の概要やレベル、合格率などについて詳しく解説しました。
日本語能力試験は外国人労働者の日本語のレベルを証明できる資格となうため、できるだけ難易度の高い試験に合格しておいて損はありません。
しかし、在留資格によって求められる要件は異なりますので、要件を満たす試験をまずは目指してみましょう。
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